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予防医学の貧弱さが多くの国民の慢性疾患の悲劇を増長させている。

日本の慢性疾患は七代疾病として、癌、心疾患、脳疾患、高血圧症、糖尿病、腎疾患、肝疾患があげられ、死因の約50%とされている。
これらの予防には、必ず、健康な食事、として正しい食生活が掲げられている。
正しい食生活には日々の食事に野菜類の摂取量が上げられ、バラスの良い食生活の進め等が上げられている。
それ以外に慢性疾患では、アトピー性皮膚炎の患者数が大変多く見られる。
年間の死亡数は約130万人、その半分とは65万人が慢性疾の死因性による疾患であり、国民の年間医療費は358、800円(令和3年)国民の年間食費は約40万円とされている年間医療費は毎年約2兆円ずつ増加しており国民一人あたり、約年間1万6千円増加の傾向にあるが食費は、ほとんど対前年度比は変わらない。このままの状態であれば、3年もすれば国民の年間医療費が国民の食費を超える計算なる。
日々食べる費用よりも、医療費が高くなる構造は、健康な国民生活であるはずがない。
医療費の増加は、家族の医療機関に通院する人口の増加であり、その疾患が重症であるほど、家庭生活は暗くなる。
家庭内で、一人でも重症の疾患に罹患すると家族の行動にも影響し、精神的苦痛を伴う場合もある。健全な家庭が減少することは大きな社会問題である。

日本の食生活、食全体について、原点から見直す必要がある。
特に調理を家庭内で教えられておらず、家庭内調理が大きく減少している。
調理が出来ない主婦の増加は、大きな社会問題である。
国民の不健康は単に医療費の増加だけではなく、健全な精神性も失いかねない。
食生活について、政治、行政組織、医療、経済、そして教育、の全てを見直す必要性を痛感する。
国民の健康は、医療機関に託すことが困難であることはこの現象から明確である。
政治は全く能力がなく、行政の現状の縦割りでは、食生活の改善は期待できない。
磁性鍋教室で全国を回って気づくことは、まず、コンビニ並びに量販店の惣菜コーナーの増加であり、家庭内調理の減少である。
家庭内調理の減少の原因は、家庭内で調理を子供に教える家庭が減少しており、若い主婦の調理経験の不足が大きな原因である。
家庭、学校ともに調理を教える時間があまりにも不足している。
調理は教育は、国語、数学、科学、歴史、等に結びついており、実務的指導に欠かせない教育の一つである。
美味しく仕上がる調理は科学的であり、調理実習は、科学実験と変わらない。
基礎的な調理は理科の実験と全く変わらず、生物学、農学、栄養学、算数、化学、物理学が伴っており、生活に密着した科学の実験場である。
理系女子が日本が少ない要因の一つは家庭や学校で生活に密着した理系の基礎調理を教えていないことが大きな要因の一つでもある。
子供たちは興味を引き出してやれば、大きく前進する。
美味しい調理を作り出すことに興味を抱かない子供は、ほとんど存在しない。
同じように美味しい作物を栽培して喜びを抱かない子供も存在しないはずである。
興味を抱かすことが子供成長過程では大変重要な課題である。
興味がわかない学問は、全て上滑りで身に付かない。
食べることに興味が湧かない子供は大変少なく、男女の区別がない。

社会人になり、会社勤めになると個人的に勉学を継続する人は限られているが、調理人として現場に立つと、日々常に新たな料理に挑戦を継続される。お客様への満足の顔が次へのトライに結びつき精進されている。
子供の頃の勉強嫌いが嘘のようによみがえられている。

一体何が問題なのか
報道番組や書籍では野菜の摂取量を指摘されている。しかし野菜は全て、人々の健康に寄与するほど健全ではない、毒にも薬にもなる、中には摂取は避けたい野菜も存在する。
野菜は栽培によって中身が大きく変わる。畜産の肉類、乳製品、鶏卵も同様である。
惣菜類は、全て健康食品ではない、中には避けなければならない人の商品も存在する。
2000年に社会に問うた「野菜は糖尿病をひきおこす」では野菜の硝酸濃度があまりにも高い状態で放置されていたために警告として手をつけた。その結果量販店を中心に硝酸塩濃度計測し販売する企業も出始めた。
出版当時から見ると硝酸塩濃度の高い野菜は減少したが、促成栽培の野菜は減少していないし水耕栽培の葉の野菜も減少はしていない。
水耕栽培や出荷前に液肥を施肥した野菜は亜硝酸煙濃度が高くなる。
これらの野菜が含有する亜硝酸濃度は100ppm前後にもなることもある。
亜硝酸塩は食品添加物として使用されているが、基準濃度は0.5ppm以下である。
亜硝酸塩は癌の原因因子であることは既に公知である。
ホーレンソウに含まれているシュウ酸以外にも亜硝酸塩が含有することもある。
夏場の短期促成のホーレンソウは、シュウ酸と亜硝酸塩の両方が高濃度で含んでいる場合もある。
野菜だけではなく、米にも癌の原因因子は含有している。
玄米には発芽抑制ホルモン、アブシジン酸を含有しており、胃がんの原因因子である。
玄米食の危険性である。
禅宗の食事では、玄米食は進めていない。
炊飯器や圧力鍋で、普通に炊飯してもこのアブシシン酸は減少しない。
アブシシン酸は赤外線の波長によって分解し減少する。
自然界では、発芽は一定の温度と湿度によって次への生命の形態を作り出す。
種子類、穀類、豆類には必ずアブシシン酸を含有し、発芽を制御している。
赤外線調理、調理方法でアブシシン酸は分解する。
玄米食は大変美味しく、少量で満腹感が得られ、健康に寄与する食事である。

慢性疾患の多くが食生活の傾向から派生していることは既に立証されている。
塩分と高血圧と腎臓疾患、糖分の影響から糖尿病は代表的な疾患でメタボはより疾患を悪化させる要因とされてきた。
アトピー性皮膚炎も大きな国民的課題の疾患である。岐阜県中津川の山奥に「メダカの学校」という名称で、アトピー性皮膚炎で悩んでいる人々を受け入れ、改善されている施設がある。
若い子供から成人まで、無農薬の体験農学習と無農薬農産物の調理の食事で生活改善させ、数ヶ月から半年で改善されている。
食生活の改善が如何に重要かを実証されている施設である。
施設では磁性鍋教室も実施している。
ロンドンオリンピックの選手村の食料品は全てオーガニック農産物が義務づけされていた。ハードな運動選手ほどミネラルの補給が欠かせない。オーガニック農産物と既存の農薬に依存した農産物の違いは、ミネラルの含有量にあるために、オーガニック農産物を義務づけているのである。
東京オリンピックの開催は、農業政策の転換に最適な機会であったが食材の選択は無慮されたがその後に政策的転換には至らなかった。
多くの慢性疾患は基礎的ミネラル不足が原因の一つになっている。Fe,Ca,Mg,Zn,等、多くは欠乏すると慢性疾患は一層悪化する。全て農産物から摂取するのが最適である。
市販の農産物は多くが戦後直ぐの頃、農薬に依存していなかった時期の農産物に比べると含有量は1/3以下になっている。
量の時代から質が求められている時代に変わっているが、政策と実態は逆行したままである。
この現象が継続する限り、国民の健康な食生活は望めない。

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