健康と環境の繋がりを見直し、メタボレスクッキングで食生活改善。メタボリックシンドロームの予防、対策を実践 お問い合わせ

メタボレスクッキング

 
TOP>日本料理に見る理想の健康食
日本料理に見る理想の健康食

近年便利にはなったものの乱れる日本人の食生活。かつて世界一健康な料理と言われた日本の伝統的食文化から、日本の食生活の変化に目を向け食とメタボリックシンドロームの関係について考えます。

日本料理の基礎

■"食べる"ことの大切さを説いた道元
20.jpg日本人に食生活の重要性を始めて教えたのは、曹洞宗の開祖、道元禅師の典座教訓であろう。
道元は宋の国から帰国後に、京都の伏見の一角、深草に興聖寺を建てたが、修行の場をあえて、都の京都から、山深い、福井県永平寺に移し、生涯この場を離れなかったとされている。
永平寺には「不離叢林」の書がある。
叢林とは、禅の修行道場を云い、道元は、生涯叢林を離れなかった。
日々の生活が修行であり、どのような場所でも修行になると教え、中でも典座、調理すること、食べることへの重要性を教えている、典座とは叢林の台所を指している。

精進料理、京料理の良さ

■日本料理とは
okugai.jpg日本の料理は、仏教の教え殺生を諫め動物性の肉類の摂取を控える食生活、同じ仏教でも鎌倉時代から室町時代に布教された禅宗の教えの一つ精進料理と室町時代に宮廷料理として新たな料理の格式を重んじた料理の流儀、四条流等のながれや、茶道文化の普及によって武士から町民に広がった茶懐石料理等が基礎になり、現在の京懐石料理が形成されている。
精進料理が仏事の料理として全国的に普及したのは曹洞宗の影響が基礎になっている。

日本料理と日本人のDNA

■「もったいない」の広がり
最近「もったいない」が世界共通語になりつつある。
この言葉の始まりは、精進料理の基礎、典座教訓の教え、調理の工夫をすれば「台所からゴミは出ない」むしろ台所からゴミを出すことが恥じとする意識が根強く京都の町衆に広がり伝承されてきた。

精進料理と予防医学

■700年前にすでにあったマクロビオティック
予防医学の権威、京都大学大学院名誉教授、家守幸男の推奨されている食の長生きのための10カ条は、
1.食塩を控えめに
2.脂肪、とくに動物性脂肪を取りすぎない
3.野菜.果物をたっぷりと
4.乳製品をとる
5.魚や大豆の良質のタンパク質をとる
6.食事は大勢でにぎやかに
7.食材をバランスよく、工夫する
8.一日一膳、一日に必ず身体にやさしい食事を1回はとる
9.長生きは勝ちとる
10.前向きに明るく楽しく
どの項目を見てもグルメな食生活は推進されていない。

日本料理を食べない日本人

■日米の健康比較
日本のガン罹患者の数は1980年代では年間約35万人、米国では120万人とされていた。人口比では日本が1億人に対して30万人、米国が50万人である。
21世紀に入り日本人のガン罹患者は年間65万人に増加した。
この数字は米国の年間罹患者と変わらなくなっていることを示している。


戦略WEB|RAYCREATION|WEB戦略